ご挨拶

202412月、日本独自の文化「伝統的酒造り」が、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。先人が古来、受け継いできた伝統の賜物といえます。

 

 

しかし国税庁の統計によると、国内販売量は2018年~2023年の5年間で80.3%に減少しています。一方輸出量は同年比較で184.7%と伸びを示しており、アジア圏のマーケットでは、高品質な日本酒を求めるユーザーが増加、海外市場は拡大傾向にあります。

 

 

公益社団法人中小企業研究センターの調べによる、近年、大規模生産者より個性豊かな日本酒を製造している小規模生産者が注目を集めており、年間100kl(およそ330)以下の生産者が全体の65.6%とほぼ2/3を占めています。このような状況から、個性豊かな日本酒を製造する生産者や輸出を見据えたマーケットが今後のカギを握っているといえます。私どもは、このような世界の動向にも注視しつつ、独自の日本酒普及の形態を目指します。

 

 

また、食科学の研究が進む現代に合わせ、日本酒の価値を感覚だけでなく科学的な視点で評価し得ると考え、「スクール事業を通じた人材育成」「生産者と消費者との接点となるアプリケーションソフトウエアの開発」「食とアートなどに関連づけたイベント事業」など、飲料や食の未来の在り方に向け取り組んで参ります。

 

                                                          代表取締役 菅田ゆう